音楽学校メーザハウスドラム科出身、ライターになるまでは演奏業を生業としていました。
- 電子ドラムのメリット・デメリットは?
- ぶっちゃけ電子ドラムって上達する?
- 電子ドラムって練習になるの?
以上の悩みを解決できる記事を用意しました。
ご紹介する「電子ドラムのメリット・デメリット」を読めば、電子ドラムを購入すべきか否か判断がつきますよ!
15年間電子ドラムを愛用している僕が、本音で思ったこと感想を紹介していきますね。
前半で「電子ドラムのメリット・デメリット」、後半で「電子ドラムで上達するためのコツ」を紹介していきます!
電子ドラムの導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください!
電子ドラムのメリット10個
さっそく、電子ドラムのメリットを10個紹介していきます!
僕自身が15年間使って思ったことをまとめたので、電子ドラムが気になっている方は、ぜひチェックしてみてください!
電子ドラムのメリット10個
- 自宅練習の幅が広がる
- スタジオ練習前にウォーミングアップできる
- 個人練習のスタジオ代を節約できる
- スタジオの空き状況に左右されず練習できる
- 曲作り・レコーディングに活用できる
- オンライン上でセッションできる
- 良音で叩けるので気持ちいい
- 再生できる音源が多彩で楽しい
- 音源に合わせて練習しやすい
- 維持費がかからない
メリット1:自宅練習の幅が広がる
メリット1つ目は、自宅練習の幅が広がることですね。
自宅練習の定番アイテム「練習パッド」では、だいたいルーディメンツ練習くらいしかできませんよね。
一方で電子ドラムを使えば、以下のような練習も自宅でできるようになりますよ。
- 曲のフレーズ練習・通し練習
- セット上でのルーディメンツ練習
- 四肢のコントロール練習
- フレーズの習得練習
特に初心者は、「四肢コントロール」に問題を抱えている場合が多いので、有意義な練習ができるかと思います。
また曲を覚える作業・フレーズ練習にうってつけなので、バンドをやっている方には特にオススメです。
「もっと実践的な練習がしたい!」って方には、かなりメリットの多いツールと言えますね。
メリット2:スタジオ練習前にウォーミングアップできる
というのも電子ドラムは、生ドラムと同じように体を動かせるので、自宅で良質なウォーミングアップができるっていう。
僕の場合は、バンド練習に万全の状態で臨みたかったので、1時間くらい電子ドラムを叩いてからスタジオに向かってました。
またライブの時も、リハでグズグズになるのが嫌だったので、必ず電子ドラムでコンディションを整えてました。
スタジオ練やライブでのパフォーマンスを高めたい方は、所持しておいて損しないと思いますね!
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メリット3:個人練習のスタジオ代を節約できる
通常ドラムを上達するためには、生ドラムで練習する必要があり、個人でスタジオレンタルすることになります。
電子ドラムで代用できる練習も多いため、導入すれば練習代を大幅に節約できるってわけですね。
電子ドラムありなしで練習コスト比較
- スタジオ練習のみの場合:月40時間=4万円(スタジオ1H=1,000円計算)
- 電子ドラムを活用した場合:月20時間=2万円(スタジオ1H=1,000円計算)
僕はバンドを3〜5つ掛け持ちしていて、死ぬほどお金がない状態だったので、正直だいぶ助かりました。
演奏で報酬を得られるようになっても、個人練習代まで払ってくれるわけじゃないので、マジでコスト対策が必要なんですよね。
「スタジオまで行くのも大変だし、練習コストがやばい!」って人は、思い切って電子ドラム導入しちゃった方が良いかなと思います。
メリット4:スタジオの空き状況に左右されず練習できる
地域にもよりますが、人気のあるスタジオってだいたい予約が埋まっている感じでして。
スタジオ練しか練習手段がない場合、「明日ライブだし叩いておきたい」って時に練習できないことって、結構あるんですよね。
深夜とか早朝は厳しいですが、電子ドラムなら好きな時間に練習できるのがありがたいですね。
「希望する時間に予約できなくて困っている」って方は、きっと練習しやすくなるはずです!
メリット5:曲作り・レコーディングに活用できる
大半の電子ドラムは、MIDIケーブルをつないで、GarageBandなどの作曲ツールに録音できるようになっています。
録音した音源をメンバーに送信すれば、サクッと曲作りできて、バンド活動がはかどるっていうわけですね。
だいぶ活動が捗るので、「バンド活動をもっとスピーディーにしたい!」って方には、特にオススメです!
メリット6:オンライン上でセッションできる
オンライン上でセッションできる点も、電子ドラムのメリットと言えますね。
バンド活動をしていて、メンバーが集まって練習するって、わりとスケジュール調整が大変ですよね。
電子ドラムなら自宅にいても音合わせできるので、オンラインで軽く打ち合わせとかができるんです。
がっつり練習とかだと厳しいですが、曲作りの調整とかならオンラインで十分な感じですね。
メリット7:良音で叩けるので気持ちいい
エンジニアが作った「最高の音」が録音されているので、電子ドラムは初心者でも楽しくドラミングできますよ。
僕はちょっと酔って「無性にドラム叩きたいな!」って時とかには、手抜きでも楽しめちゃうので、重宝してますね。
「趣味として利用したい!」って人でも、電子ドラムはすごく楽しめるアイテムかなと思います。
メリット8:再生できる音源が多彩で楽しい
再生できる音源が多彩で楽しい点も、電子ドラムのメリットのひとつです。
ドラムキット数
- TD50:100(プリセット50)
- TD25:36
- TD1:15
- DTX900:100(プリセット50)
- DTX700:60(プリセット50)
「まだ叩けるフレーズが少ないかも」って初心者でも、電子ドラムは十分楽しめるんじゃないかと思います。
メリット9:音源に合わせて練習しやすい
大半の電子ドラムでは、iPhoneやパソコンをつなげば、音源モジュールから曲を流せるようになっています。
そのため、ヘッドフォンひとつで「曲の音源」と「ドラム音源」を同時に聞けるんです。
なので曲を覚えたりする際には、かなり便利に活用できるかなと思います。
メリット10:維持費がかからない
メリット10個目は、1度購入してしまえば維持費がかからないことです。
たとえば生ドラムだったら、ヘッドが破れたりスナッピーが切れたりと、それなりに維持費がかかりますよね。
一方で電子ドラムでは、そうそう壊れることもないので、初期費用以外何もかからないっていう感じです。
初期費用はぶっちゃけ高いと思いますが、長期的に見たら安いと思うので、費用面を気にしている方にもオススメですね!
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電子ドラムのデメリット5個
以下では、電子ドラムのデメリットを5個紹介していきます!
電子ドラムを活用するなら、むしろデメリットを把握する方が重要なので、ひとつずつチェックしてみてください!
電子ドラムのデメリット
- 対策しても打音・振動が響く
- 生ドラムほど表現力がない
- 電子ドラムでは磨けないスキルもある
- ペダルのアンカーが床に刺さる
- スティックを分けないと木屑が散らかる
デメリット1:打音・振動がそれなりに響く
デメリット1つ目は、打音・振動が響く点ですね。
特にキックペダルから発生する振動が深刻でして、対策なしで利用するのはちょっと厳しい感じですね。
僕の場合は一軒家だったので、一度もクレームが来ていませんが、家族から不快に思われていた可能性を否定できません。
打音に関しては、もし問題になるようであれば「竹ロッズ」で叩くか、タオルをかぶせるとよいかと思います。
振動に関しては、電子ドラム専用の台座を用意した方が良いので、「騒音対策3ステップ」を確認してみてくださいね。
デメリット2:生ドラムほど表現力がない
生ドラムほど表現力がない点も、デメリットのひとつに挙げられますね。
電子ドラムでは、ダイナミクス幅・打点位置ごとに音色が振り分けられています。
リムショットやゴーストノートなど、さまざまな表現ができますが、やはり生ドラムと比較すると劣る感じですね。
ロック・ポップス系ならそこまで気になりませんが、ジャズ系の方には使いづらい可能性があるかもです。
デメリット3:電子ドラムでは磨けないスキルもある
特に以下のようなスキル・感覚は、電子ドラムで磨くのが難しいですね。
- 音色のコントロール
- 楽器を鳴らす(響かせる)感覚
電子ドラムは、極論「パッドを叩いているだけ」なので、楽器を鳴らす感覚が磨けません。
なので音色のコントロールや、楽器を響かせたりする力は、生ドラムで練習するしかない感じです。
生ドラムをメインで使う方は、定期的にスタジオで個人練習するとよいですね!
デメリット4:ペダル類のアンカーが床に刺さる
マットを敷いていても、ペダル類のアンカーが床に刺さる可能性があります。
実際に僕の場合には、以下パーツが床に刺さってましたよ。
- バスドラムパッドの固定アンカー
- ハイハッドペダルの固定アンカー
- ドラムペダルの固定アンカー
気づいたらマットを貫いてて、床にがっつり食い込んでいる状態になってましたね。
位置ズレを直すときに穴が広がるみたいなので、足元周りだけマットを二重にするとよいですね!
デメリット5:スティックを分けないと木屑が散らかる
生ドラム用とスティックを分けないと、だいぶ木屑が散らかりますよ。
僕の場合は刺さりそうで嫌だったので、割とこまめに掃除機で吸ってました。
自分の部屋なら問題ないですが、家族との共用スペースにおく人は注意が必要かもですね。
電子ドラムを活用して上達するためのコツ2つ
以下では、電子ドラムを活用して上達するためのコツを2つ紹介していきます!
僕自身も実践していたコツを紹介するので、導入を検討している方は、ぜひ読んでみてください!
電子ドラムで上達するためのコツ
- 生ドラム以外でできる練習に使用する
- なるべく良い音を出すように叩く
コツ1:生ドラム以外でできる練習に活用する
コツ1つ目は、生ドラム以外でできる練習に活用することです。
やはり前述している通り、生ドラムでなければ磨けないスキルもあるので。
電子ドラムにオススメの練習
- 曲のフレーズ練習・通し練習
- セット上でのルーディメンツ練習
- 四肢のコントロール練習
- フレーズの習得練習
ガッツリ上達したいなら、やはり生ドラムで練習する時間も、きちんと確保するとよいかと。
「磨くべきスキル」を明確にして、上手く使い分けていくと、上達が早いかなと思います!
コツ2:なるべく良い打音を出すように叩く
電子ドラムを活用して上達したい方は、なるべく良い打音(生音)を出すように叩きましょう。
というのもゴムパッドやメッシュパッドでも、きちんと叩けば良い音が出るものでして。
きちんと鳴らすように叩けば、生ドラムに活かせる「良いストローク」が身につくんですよね。
メッシュパッド音のイメージ
- 適当に叩く:ポン
- 良い音を出すように叩く:スパンッ!
正しい持ち方・正しいフォームを意識して、きちんと1音1音を大切に叩きましょう!
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電子ドラムに関する質問3つ
最後に、電子ドラムに関する質問3つに回答していきます!
僕が購入する前に気になっていたことをまとめたので、ぜひ疑問解消に活用してみてください!
電子ドラムに関する質問3つ
- ぶっちゃけマンションでも使える?
- 本気で上達したい人は使わない方がいい?
- 練習用ゴムドラムとは違う?
質問1:ぶっちゃけマンションでも使える?
ケースバイケースですが、不可能ではないかなと思います。
なぜなら対策によっては、音・振動を大幅にカットすることも可能だから。
防音・防振対策の例
- 防音:メッシュパッドタイプを使う、タオル被せる、竹ロッズを使う
- 防振:防振台を作る(バランスディスク)
特にメッシュパッドタイプは、打音が小さめなので、防音対策にぴったりですね。
なお防音・防振対策については、「騒音対策3ステップ」で説明しているので、合わせて確認してみてくださいね。
質問2:電子ドラムを使うと下手になるって本当?
個人的な意見ですが、下手になることはないかと思います。
なぜなら電子ドラムを叩いたからといって、生ドラムでの感覚・スキルが衰えることはないので。
超プロ級の方だとわかりませんが、僕は「下手になったかも」なんて感じたことも、言われたこともありませんよ。
とはいえ「ずっーーと電子ドラムしか叩いていない人」は、生ドラムでの感覚が鈍くなるかもしれないです。
スキルアップしたい方は、適度なペースで生ドラムを叩いて、上手に活用するとよいですね!
質問3:練習用ゴムドラムとはどう違う?
音源を再生しないにしても、練習用ドラムセット(通称=ゴムドラム)よりは、電子ドラムがオススメですね!
っていうのも、1〜2万円で買える練習用ドラムセットは、打音が尋常じゃなくうるさいんですよね。
メッシュパッドの練習用セットもありますが、電子ドラムのパッドより質が低いので、打感がだいぶ微妙な感じです。
予算によりけりですが、長期的に見ると電子ドラムの方が、費用対効果が高いかなと思います。
電子ドラムを活用してハイレベルなドラマーを目指そう!
ご紹介したように「ドラムを上達したい方」や「趣味としてドラムを楽しみたい方」には、電子ドラムはオススメですよ!
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
電子ドラムのメリット10個
- 自宅練習の幅が広がる
- スタジオ練習前にウォーミングアップできる
- 個人練習のスタジオ代を節約できる
- スタジオの空き状況に左右されず練習できる
- 曲作り・レコーディングに活用できる
- オンライン上でセッションできる
- 良音で叩けるので気持ちいい
- 再生できる音源が多彩で楽しい
- 音源に合わせて練習しやすい
- 維持費がかからない
電子ドラムのデメリット
- 対策しても打音・振動が響く
- 生ドラムほど表現力がない
- 電子ドラムでは磨けないスキルもある
- ペダルのアンカーが床に刺さる
- スティックを分けないと木屑が散らかる
なお以下記事で僕の「オススメ電子ドラム9選」を紹介しているので、導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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自分に合った電子ドラムを探している! 実際に使っているドラマーの感想が聞きたい! 練習に活用する際のコツも知りたい! 以 ...
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